ジョン・マドックス賞に日本人医師 村中璃子氏、子宮頸がんワクチン問題...

ジョン・マドックス賞に日本人医師 村中璃子氏、子宮頸がんワクチン問題について発信 - 産経ニュース:

このスピーチは重要です。こんなことが日本で今現在進行形であることに絶望感すら感じてしまいます。(日馬富士とかモリトモとかに執心する日本のマスコミは狂ってますね。)
ジョン・マドックス賞受賞スピーチ全文「10万個の子宮」

子宮頸がんのワクチンについて、日本では世界とかけ離れた状況になっています。世界ではこのワクチンを若い女性は摂取すべきとしています。日本も2010年ころからワクチン摂取を推進する動きが活発かしてきました。そして、2013年には中学生や高校生の女子にはほぼ無料で摂取できる公費援助の法律ができ、摂取がすすんできました。しかし、その後この動きに急ブレーキを掛けるようになりました。経緯については、こちらを参照ください。

マスコミや政党がこの摂取を止める方向に世論を作っていきました。なんともわけの分からない愚行が日本では浸透しいまも続いています。どのような巨大な力がこのような状況を作り出したのか... 不明ですが、本当に恐ろし事象が起こっています。



今回、ジョン・マドックス賞という権威ある賞が日本人の勇気ある女性に与えられたのですが、日本の新聞でこれを報じるのはほぼ産経のみです。後の新聞社は「沈黙」です。無視ですね。



この問題を告発してこの賞を得た村中璃子氏のなしたことについての詳しい経緯を下に引用します。



 森 勇一 @ymori117 2017-12-03 01:26:34

Cornell Alliance for Science「反ワクチン活動家に立ち向かった日本の医師が国際的な賞を受賞」 allianceforscience.cornell.edu/blog/japanese-… 村中璃子先生がジョン・マドックス賞を受賞した件。断片的に聞いていたよりえぐい話だったので、訳してみた。長文注意。



「日本の反ワクチン活動に異議を唱えた同国の医師が、2017年『科学のため立ち上がった人物のためのジョン・マドックス賞』を受賞した。

「京都大学医師で文筆家の村中璃子医師は、高名な医師による反ワクチン的主張を『捏造』と呼んだのち、訴訟の標的となり、嫌がらせを受け、メディアから排除され、著書の出版は撤回された。」

「村中氏は『受賞は個人的にも名誉だが、それより、これが政府やメディアが態度を変える助けになることを望む。科学のために立ち上がるのは簡単ではないが、代わりの多くの友人を得た。メディアの中にすら。』」

「『科学のために立ち上がった人物のためのジョン・マドックス賞』は6年目。世界のどこであれ、困難や敵意に直面しながら、公共の利益のために健全な科学や根拠を推進する人物を表彰する。世界をリードする科学誌『サイエンス』等が年1回1~2名を選出する。」


訂正:『サイエンス』→『ネイチャー』

「村中氏は、日本における激しい反HPVワクチンキャンペーンに挑戦した努力を認められた。反ワクチン活動家は、若い女性達がワクチン接種後に痛みや車椅子生活など謎の副作用を被ったと称するビデオを流布し、接種率は2013年の70%から現在の1%未満まで激減した。」

「WHOは世界のHPV関連がん発生は年間63万件、死亡は26万6千名と推計している。同機関はHPVワクチンを手に入りうる最も安全なワクチンのひとつと認識し、各国政府に使用の義務化を推奨している。」

「しかし、日本でHPVパニックが巻き起こったため、同国厚労省は『被害者への配慮で』HPVワクチンの優先的推奨を停止した。医療専門家によると、これは誰も確かめていない戯言である。 washingtonpost.com/news/worldview…

 「こうして日本は、反ワクチン活動家が議論に効果的に勝利するという、常軌を逸した事例を提供した。HPVにまつわる恐怖の利用は世界に広がり、医療コミュニティは、MMRワクチンと自閉症の捏造のように、これが公衆衛生を害するのではないかと恐れている」

「村中氏は数か月を費やして、高名な医師である池田修一氏の主張を精査した。池田氏は人気のテレビニュース番組で、ワクチンを注射されたマウスの脳に異常な自己抗体が沈着したと称するスライドを示していた。」

「スライドの根拠を追求した結果、実験に加わった研究者は、実験には各種ワクチンを注射された一匹のマウスしか含まれておらず、スライドに示されたマウスの脳はHPVワクチンを注射されたものですらないと彼女に告げた。」

「また、実験のマウスは加齢と共に自然に自己抗体を産生するよう遺伝的に改変されていた。これらマウスから採取された、抗体を大量に含む血清が正常マウスの脳に噴霧され、HPVが原因と思われる『脳障害』を示す写真とされた」

注)実験の経緯はWedgeの記事が詳しい。 wedge.ismedia.jp/articles/-/7080

「しかし、村中氏がこの無根拠な『捏造』を暴露したのち、池田氏は東京地裁に名誉棄損の訴訟を起こした、池田氏は厚労省のHPVワクチン副作用調査班長であり、信州大学脳神経内科学の前教授で、現在は大学病院でHPVワクチン被害者と思われる患者のための外来を運営している。」

「名誉棄損訴訟の結果、村中氏の書いたコラムはdropされ(訳語がわからない)、メディアから排除され、書きあがっていたHPVワクチン議論の著書は出版を拒否された。またワクチン『被害者』グループは彼女の記事を掲載するあらゆるメディアに猛烈な苦情を殺到させた。」

「『池田医師による訴訟はメディアを怯えさせ、彼らは私を使うのをやめました』と村中氏。『被害者団体はとてもプロフェッショナルです。彼らの苦情は必ずしも編集部に行かず、出版社と利害関係にある企業の経営者や、それら企業のビジネスに影響力のある政治家に行きます。』」

「『東京都知事の娘、NHKのディレクター、被害者団体の親しい友人が、私がどこに住んでいるか、誰が私の家族か、熱心に探し出しました。家族や私は脅迫を受けました。』」

訂正:原文を読み直したら単数形だったので、住所を探し出した人物は一人のようです。「NHKのディレクターで、被害者団体の親しい友人でもある、東京都知事の娘」に訂正します。

「『コラムを元にした著書の出版は中止されました。刊行日が発表され、著者近影が撮影され、表紙のデザインも決まっていたのに。他の8社に話しましたが、『よく書けているし非常に面白いが、今は出版できない』と同じことを言われました。』」

「村中氏は、池田氏のスライドが放送された僅か2週間後に、『被害者』団体による国とワクチン製造企業への集団訴訟が起こされたという興味深い偶然の一致を指摘する。」

「『日本では子宮頸がんで毎年3000名が亡くなり、1万件の子宮摘出が行われています。集団訴訟は10年かかると言われており、その間はどの政治家もHPVワクチン再開を決断しそうにありません。』」

「『その10年の間に、日本の産婦人科医はいくつの子宮を摘出しなければいけないでしょうか。答えは10万です。摘出される女性、そこから生まれ母親を失う子供、そこから生まれるはずだった子供のことを想像してみてください』」(了)

同じサイトに、ジョン・マドックス賞候補となった他の方々の紹介。投獄されたり、家族ともども襲撃されたり、検察から嫌がらせされたり。この中から選ばれたってことは、日本の反HPVワクチン活動は相当ヤバいと危惧されているんだと思う。 allianceforscience.cornell.edu/blog/science-u…

ツリーにうまく反映されないので、訂正を再掲。ジョン・マドックス賞は、ネイチャー、the Kohn Foundation、the charity Sense about Scienceによる賞です。 twitter.com/ymori117/statu…



ツイッターからの転載:
日本の新聞でマドックス賞を報じたのは結局、12月2日付けの道新と産経のみ。もう一紙取材を取っていた某紙は記事は書いたのに日馬富士と天皇で没になったそう。取材は今からでも受けます。正しい報道への方向転換のチャンスです。どうか海外の専門家やメディアの評価といっしょに記事にしてください。



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