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コロナウイルス問題を正しく解釈する

コロナウイルス問題の本質を解説する投稿をフェイスブックで見つけたのでご紹介いたします。前半は私がその投稿を要約したものです。詳しくは後段の全文をお読みください。

コロナウイルス問題が解決するための条件は二つのみ
1:集団免疫を国民が獲得する(全国民の7〜8割が感染するということ)
2:ワクチンが完成し集団接種が進む
 ※ 特効薬はできるかも知れないが解決策にはなりえない。

1:集団免疫について:
日本人の80%〜90%が感染することが必要であり、医療崩壊を防ぎながら感染者を増やしてゆく必要があるので集団免疫を獲得するには50年ほどの時間が必要となる。
つまり、集団免疫は選択肢とはなりえない....

2:ワクチンの完成:
ワクチンを作ることは非常に困難がある
うまく行って開発完成までに2〜3年かかる
世界人類全ての使用量の生産が必要。生産に1年はかかる。
次に接種。接種は医師が行う。集団接種ができない。少人数に毎日、毎日接種するので5年〜10年を要する。

結論:コロナウイルスから人類が解放されるのに10年程度はかかる!

今後は、少し流行が治まったと見えながらまたぶり返すというリズムが何年も続くことになる。何年も何年も...

つまり社会の構造が全面的に変わることになる。
全ての産業の構造が根本的に変わることになる。
全てのこどもたちへの教育システムが全面的に変わることになる。デジタルを使うことどもと使えないこどもが出現する。「格差社会」の到来と言い換えることができる。


4月12日 8:09 ·facebookへの投稿
前田恵理子
東京大学放射線科の医師、循環器、小児等特殊CTと医療被曝が専門



【収束まで何年?親の覚悟】
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先ほども投稿した通り、コロナの終息は10年仕事だと思っています。
〇ウイルスの病原性と収束に必要な期間
感染症の終息に必要な戦略は、ウイルスの感染力や病原性の高さによって異なります。病原性が高く致死率が高ければ、感染した宿主も亡くなってしまうので伝播力は高くなりません。弱毒の場合は、伝播力が強くてもただの風邪と同じですので社会的インパクトはありません(2009の新型インフルがこれ)。今回の新型コロナは、ご存知の通り潜伏期間が長く、重症化率が2割と程よく、無症状・軽症者による伝播力が強い、しかも重症者は医療を必須とする意味で、社会的コストがもっとも高いウイルスになります。このタイプのウイルスの制御に必要な条件は、①人口の7-8割が感染し集団免疫を獲得するか、②ワクチンができ集団接種が進む の2つしかありません。特効薬も期待されますが、必ず耐性ができますし、重症者が死ななくなる程度の効果に留まる(それも大きいです)と思います。
〇集団免疫の獲得
100年前なら、こんなウイルスが流行っても、医療は当てにできず多くの患者さんが亡くなって数年で収束しました。しかし、人類、とくに先進国は高度医療という魔法の力を知ってしまったたために、「医療を崩壊させずにゆっくりじんわり集団免疫を獲得する」道を選ぶしか選択肢がなくなりました。これはある意味、医療を諦めて感染爆発を許容するより困難な道のりです。医療崩壊させずに、日本人9000万人が感染するには、50年くらい時間がかかるのではないでしょうか。よって、収束に必要な条件は、ワクチンができて集団接種が進む、の1択になります。
〇ワクチンがみなさんの手元に届くまで
各国がしのぎをけずってワクチンの開発を進めています。この人類の情熱をもってすれば、2-3年の間に実用化するかもしれません。それでも驚異的な早さですが、私は2年程度でワクチン開発に成功できるだろうと、医学の力を信じています。
でも、ワクチンは健康は人に打つものですから、安全性の検証に長い時間がかかります。世界中に届けるための量産化にも1年以上かかるでしょう。3-4年後に、量産化が完成すれば御の字です。3-4年でも驚異的な速さです。
難題は「集団接種」です。感染対策のため、体育館に地域の人を百人単位で集めて接種を進めるわけにはいきません。しかも、接種は医師にしかできません。医師はすでに医療崩壊と闘っている状況です。その合間を縫って、コロナファイターではない医師が動員され、一日にほんの数人ずつ、気長に時間をかけて接種を進めるしかないでしょう。どうみても5年、10年仕事だと思っています。でも、地道に接種を進めれば、やっとコロナの終息が見えてきます。
〇社会が変わる
このような状況ですので、5月6日で緊急事態宣言が解かれて仕事や学校がいつも通りになるか、というとそれはありません。少しでも、接触を許容すると、このウイルスはあっという間にぶり返しますから、年より及ぶ抑制生活を強いられることになります。多少集団免疫の獲得が進んでも、局所的な流行で自粛を繰り返す、不安定な生活が続くことになると予想します。
むしろ、10年の間に社会がすっかり変わると思います。職場はリモートワークが当たり前になり、オフィスに通う生活をする人は激減、一方第一次、第二次産業とケアワークは、海外依存できなくなるために仕事が増えるはずです。産業構造は40年前の日本にちかづうのではないでしょうか。
学校はホームスクーリングが基本になり、集団授業は過去のになるでしょう。日本型の一斉入試は不可能になり、オンラインを通じたエッセイテストのような、欧米型AO入試をアレンジしたものが主流になると予想されます。この変化に対応できた学校や教育システムだけが生き残ることになるでしょう。息子も高校生になるころまではまともに学校がない生活を覚悟してますので、ノートPCを与えてクリエイティブに使えるように指導します。コロナ後の世界では、日本型の受験勉強より重要なことだと思います。

〇最大の問題
子供の教育では、一番の問題は、心の育ちと体力低下だと思います。感染リスクを封じながら、運動やソーシャルな学びの機会をいかに提供するか、親の知恵が試されます。
いずれにせよ、コロナ後はものすごい格差社会が待っていると思います。学んだものは誰にも奪われません。困難な幼少時代を強いられる子供たちに、心からのエールを送りたいと思います。


新型コロナワクチン実用化、少なくとも1年は見込めず=WHO - ロイター


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