石楠花の花が美しい!

 シンボルツリーの築山に今年、石楠花/シャクナゲを植えてくれました。

眼を見張るような鮮やかで美しい花を咲かせてくれていますね。写真集



来年も又、この美しい花を見たいですね。
手入れ方法を調べてみました。適切なケアをして上げれば年ごとにますます良い花を見せてくれるそうです。(それほど、難しいことでもなさそうですね)

ツツジ科シャクナゲ属の Rhododendron(シャクナゲ/石楠花) 

見分けポイント シャクナゲ 牡丹(ボタン)
厚くて光沢のある 単葉(切れ込み無し) 大きく深い切れ込みのある 複葉
樹形 常緑低木〜小高木 木質化するが冬に落葉(寒冷地では地上部が枯れることも)
花期 4〜5月、枝先に房状で咲く 4〜5月、単独で大輪が咲く

来年も豪華に咲かせるために “今” やっておくこと

タイミング 作業 ポイント
開花が終わった直後(=今) 花がら摘み (dead-heading) 房の根元を指でポキッと折る。タネを作らせないことで樹に体力を残し、翌年の花芽形成を促進。
同時期 軽い整枝剪定 伸びすぎた枝を 20 % 以内でカット。花芽は夏〜初秋に形成されるので 6月中旬以降の強剪定は避ける
5〜6月 お礼肥え(緩効性のツツジ・サツキ用酸性肥料) 根が浅いので 根元から離して、土に軽く混ぜる。チッソを与え過ぎないこと。
真夏前 マルチング(腐葉土・バークチップ・落ち葉等を5 cm程) 根を高温乾燥から守り、秋の花芽分化を助ける。
梅雨明け〜夏 十分な潅水 乾きやすい築山なら、朝夕たっぷり。石灰分の多い水道水なら月1回ほど雨水や酸度調整剤でpHを下げるとベター。

毎年たくさん咲かせるコツ(年間管理カレンダー)

季節 具体策 補足
早春(2〜3月) 寒肥(油かす+骨粉を発酵させたもの)を株元から離して埋める 酸性肥料にすることが重要。
開花期(4〜5月) 観賞中心。水切れさせない 強風・強雨で房が傷むので支柱補助も可。
花後(5〜6月) 花がら摘み+お礼肥え 翌年の花数が決まる大事な時期。
夏(7〜8月) 高温期=根が弱る ⇒ 遮光ネットor生垣で半日陰を確保 花芽は7月下旬〜9月に出来るため、乾燥&高温ストレスは厳禁。
秋(9〜10月) リン酸・カリ重視の肥料少量 冬芽(花芽)を充実させる。
冬(11〜2月) 寒風除け・雪除け。乾燥した日は潅水 -5 ℃以下の早朝凍結風は葉焼けの原因。

よくあるトラブルと対策

症状 原因 処置
花が年ごとに少なくなる 花がら摘み忘れ/夏の乾燥 上記管理を徹底
葉が黄変 石灰質の多い水・用土のアルカリ化 鹿沼土・ピートモスを表土に追加
つぼみが黒く枯れる 灰色カビ病 風通しを良くし、殺菌剤散布

まとめ

  • 5月末ころ:終わった花をこまめに摘み取り、軽く整枝。[花がら摘み]は簡単にできる作業です。(やっておきます。)

  • 1年を通じて:酸性で水はけの良い環境+夏の乾燥&高温対策を意識。

  • 適切なケアを続ければ 毎年同程度、むしろ株が育つにつれて花数は増える ことが期待できます。

来春も華やかな築山になるよう、少しだけお世話を続けてみてください!




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