2016-02-01

「未来型国家エストニアの挑戦 電子政府がひらく世界」という本を読みました。(マイナンバー制度が進展した時の国の姿を予見できます。)

マイナンバー制度は『電子政府』と『IT立国』の実現を目指すものです。「国民一人ひとりにユニークな番号を付すること」と「全員にそのことを周知する」ことがそのスタート台となります。今まで日本にはそれ(番号制度)が無かったのです。(先進国ではありえないことだと私は思います。)

エストニアは国全体のIT化が世界で一番進んでいます。日本のマイナンバー制度の目指す具体的方向性のモデルとして捉え考えることが出来るとおもいます。

エストニアは、歴史的にロシア、ソ連、スェーデン、ドイツなどに征服されてきた歴史を持つのです。今も他国の侵略があり得るとに充分な警戒感を持っています。
国の面積は九州ほど、人口は130万人にほどでこれは福岡市の人口にほぼ相当します。
世界有数のIT立国として国の行政や企業活動、人々の生活の多くの面で秀でた機能を持ち進んだ国民へのサービスレベルを実現しています。

国や自治体の行政など全ての機関がIT化を徹底することでエストニアでは税金の無駄使いが解消され(計り知れない金額が日本のアナログ的行政では無駄に使われている)、同時に行政等の透明化が進み国民の政府への信頼感が醸成されています。一部の利益団体が歪んだ政策を押し通し不平等をまかりとおらせるようなことがIT化を進展させることで防ぐことができています。「コンピュータはワイロで買収出来ない」とこの本では象徴的に記述しています。(全く同意)

日本におけるマスコミのマイナンバー制度に対する報道は、漏洩するとか効果が見えないとか否定的な論調で統一されています。コメントする大学教授とか弁護士とか評論家もそれに同調する人ばかり。現在の日本の制度がそんなに素晴らしいと彼らは考えているのだろうか?問題意識を持っていないのだろうか?(全くの勉強不足としか捉えられない!)しかし、こんな論調に国民は惑わされてはならない。国民番号性を有効に活用し育ててきた実際のモデルとしてのエストニアを少しでも勉強したら、日本に昨年まで番号制度が無いことが如何に異常きわまりないこととすこしは理解できます。そのような視点においてもこの本は「マイナンバー制度が理解できない人にも」必読と感じました。

この本のなかで番号制度を導入することで実現できる具体例がさまざま紹介されているが例えば「ペーパーレス」と日本の現状についての記述があります。
エストニアでは政府レベルでのペーパーレス化が重要な目標として実現されてきています。日本は「ハンコ文化」が巾を利かせていますよね。(千葉市は市長が率先して印鑑登録制度を廃止することを検討しています。)これはペーパーレスの真反対の方向性です。日本も当然ペーパーレス化を早期に実現しなければならない。それには紙に捺印する因習を廃止する必要があるのです。きっと多くの法律の改正が必要になるんだろと思います。紙にハンコを押して承認をもらったり、契約書を取り交わすときには紙を印刷して捺印したりが「必須事項」となっていますよね。マイナンバー制度で配布される「個人番号カード」では電子証明書が利用できるようになっていますが、これをフルに利用する制度を実現しなければならなりません。印鑑が必要なくなる仕組みです。
例えば、税務資料については基本全て「紙で7年間保存すること」が日本では義務化されています。エストニアでは考えられないことです。大組織になると紙の領収証や請求書など税務申告に必要な大量の文書を保管するために大きな倉庫を借りているとのことです。巨大なお金の無駄を政府が指導しているということです。こんなことは早期に止めてペーパーレスで契約が出来、請求書も領収証も電子媒体で発行・受領・保管できるようにしなければならない。(現在も厳しい条件の基である範囲できるのだけど、とても中小企業では耐えられない高額なコストと煩雑さが利用を阻んでいます。)
このペーパーレス化についてもこの本では詳しく解説がなされています。


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