投資詐欺に注意!

次のようなニュースが連日報道されています。 

有名投資家を名乗る人物とマッチングアプリで知り合った女性に相次いで投資に誘われ合計およそ6900万円相当をだまし取られる【SNS型投資詐欺】静岡・富士市 

「なぜ、こんなのに騙されるの?」「俺は決してやられないよ!馬っかじゃないの?」と簡単に片付けてしまいますよね。

しかし、毎日毎日投資詐欺に掛かる人がたくさんいるのです。その人たちも被害者となる前日までは同じように考えていたんですよね。

以下に詳しく解説を書きます。

被害者の特徴(想定されるプロファイル)

  1. 社会的に孤立気味または人間関係に飢えている

    • マッチングアプリ経由で関係を持ち始めている点から、対人交流にある種の弱さを抱えている可能性があります。

    • 特に中高年層の男性が「若い女性からの好意」に弱いケースは多いです。

  2. 経済的余裕が一定程度ある

    • 6,900万円という巨額を失っていることから、金融資産をある程度保有していた層である可能性が高いです。退職金・不動産売却益・事業資金などが詐欺の対象になりやすいです。

  3. 投資や金融に精通していない

    • 「有名投資家」という権威付けに簡単に影響を受けていることから、投資の仕組みやリスクを深く理解していないタイプと考えられます。

    • 「簡単に儲かる」「短期間で倍増」といった典型的なワードに弱い心理傾向。

  4. 心理的な弱点

    • 孤独感(人とのつながりを欲している)

    • 権威への服従(有名投資家という肩書きに影響される)

    • FOMO(乗り遅れたくない心理、Fear of Missing Out)

    • 相手から「あなたは特別」と刷り込まれることによる自己肯定欲求の満足


警察の対応範囲

  • 被害届の受理と捜査は行います。ただし、この種の国際的・ネットワーク型の投資詐欺は、犯人グループが海外に拠点を持つことが多く、実際に逮捕や資金回収につながるケースは極めて少ないのが現実です。

  • 警察ができるのは「事件化して統計をとること」「注意喚起を社会に発信すること」が中心です。被害者のお金が戻るケースはほとんどありません。

  • 警察は、詐欺に掛かった被害者への対応で(多分)手一杯です。詐欺に掛かるまえの人を護るのはほぼできません。「日本には優れた警察があるのだから、それほどの心配はないよ...」は通用しません。被害者となり被害を訴えると一応の対応はしてくれる程度と考えておくことです。とても警察の人たちは忙しいのです。


詐欺関連の公的情報から得られるメッセージ例を元に、「どこが心理操作になっているか」を分析してみます。本物の全文ではないですが、警察・自治体が注意喚起している内容を元に、「典型的な会話フロー」と「それに対して注意すべき心理的ポイント」を下記に整理します。

相手(詐欺者):
こんにちは。突然ごめんなさい。あなたの投稿を見て、とても誠実そうな方だと感じました。
私は海外で投資をしていて、最近“短期間で利益を出す方法”を見つけました。
あなたにもこのチャンスを共有したくて。最初は少額からで大丈夫です。

被害者(返信):
興味あります。どういうものですか?

相手:
これは暗号資産を使った投資で、リスク分散をしており、安全性もかなり高めに設計されています。
あなたが500,000円投資すれば、3か月で80~100%くらいの利益が見込めます。
信頼できるアプリ(私が使っているもの)を紹介します。それをインストールしてください。

被害者:
わかりました。そのアプリ、どこでダウンロードできますか?安全性はどうでしょうか?

相手:
私がスクリーンショットを送ります。先週このアプリで50万円入れた分が今は95万円になってます。
ほぼ倍です。どうしますか?

被害者:
すごいですね……。じゃあ、とりあえず50万円で始めてみます。

相手:
いい選択です。あとで大きくできますし、あなただけ特別枠を設けています。
まずはこの支払い先の口座に入金をお願いします。出金もできますのでご安心を。

被害者:
了解しました。振込先を教えてください。

相手:
振込の際、手数料が少し必要です。出金時にも少し手数料がかかりますが、それ以外は問題ありません。

以上の内容をここに詳しく書いています。長文です。しかし、自己防衛のためです。一読の価値はあります。


なお、詐欺に掛かった人の大半は「泣き寝入り」です。警察に届けるのは、ほんの僅かです。その警察が発表する記事だけで膨大な数に登るのです。

そして、私たちのマンションにも怪しいチラシが頻繁に投函されます。投資詐欺を超えた幅広い怪しい誘いがきています。時にはドアホンを鳴らして訪問してくることも珍しくありません。このブログでも私は気が付いたときに都度記事を書いています。「これは、特にヤバい!」と思ったときは管理組合に詳細を調べた上で情報提供を行っています。対応はしてくれません。ほとんど詐欺の実態を知らないのですから対応と言われても難しいですよね。(理事の方を責めるつもりは一切ありません。普通の住人であり、多くは高齢者でネット弱者ですから。)
自己防衛以外に手はありません。その前提として必要なことは、「知ること」です。ネットを使えなければ知ることは不可能です。新聞記事は「おざなり」でしかありません。詐欺師からコンタクトを受けた時にこれはヤバそうだと気づくことができるような記事内容ではないですからね。





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