三芳町「高齢者タクシー補助」の申請が改善された話
三芳町では、高齢者向けの「公共交通利用補助事業(タクシー料金補助)」が数年間継続されています。 もともとはコロナ禍で高齢者が病院やワクチン接種会場へ移動するための支援として始まった制度でした。
私は数年前から、この制度の申請方法について、「高齢者に対して紙作業が多すぎる」と感じていました。 特に問題だと感じていたのは以下の点です。
- 毎年、同じ住所・氏名・電話番号を書かせる
- 毎年、通帳コピーを貼らせる
- 毎年、利用登録証のコピーを貼らせる
- 領収書を紙に貼る
- 郵送・窓口中心でデジタル化が進んでいない
「町は既に住民情報を持っているのに、なぜ同じことを何度も手書きさせるのか」
さらに三芳町自身が「書かない窓口」・マイナンバーカード活用・行政DX(Digital Transformation)を掲げている以上、 この補助制度にもその考え方を取り入れるべきだと考えました。
役場へ提案した内容
私は役場へ、次のような改善提案を送りました。単なる「苦情」ではなく、 改善案を具体的に示し、役場側のコストや実務も考慮しながら、段階的な改善を提案する形を意識しました。
- 公金受取口座の活用
- 同一口座の再提出不要化
- 利用登録証コピーの不要化
- 「書かない窓口」の考え方の導入
- 既登録情報の再利用
- 将来的なデジタル化・スマホ対応
2026年度申請書類で改善された点
今回届いた令和8年度(2026年度)の申請書類では、町自身が次のように明記していました。
「今年度より添付書類の簡素化をおこない、書類の書式を変更しました」
実現した改善点
- 利用登録証コピーの貼付不要
- 以前登録済みの口座なら通帳コピー不要
- 口座情報の再記入不要
- 書式の簡素化
これはかなり大きな前進だと思います。
まだ残っている課題
⚠️ 引き続き残る課題
- 住所・氏名・電話番号等の反復記入
- 領収書を紙に貼る方式
- オンライン申請未対応
- スマホ・ブラウザ対応未整備
また、公金受取口座については
「現時点では本事業では利用できない」との回答でした。
ただし、今後はマイナンバー制度の拡張・行政DXの進展・AIによるシステム開発コスト低下によって、 自治体のこうした制度も大きく変わっていくと考えています。
小さな改善でも意味は大きい
「合理的な提案を継続すると、行政も少しずつ変わる」
これは単なる「タクシー補助」の話ではありません。 日本の行政が、紙中心・手書き中心・毎年同じ情報を書かせる方式から、 データ再利用型・ワンスオンリー(Once Only)原則・デジタル中心へ 移れるかという、大きなテーマにつながっていると思います。
「高齢者に不要な紙作業をさせない」
高齢化が進む日本では、この視点がこれからますます重要になるでしょう。
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