三芳町役場は、私たちの指摘にしっかり対応してくれました。まず、そのことをきちんと書いておきたいと思います。
9月30日に「人生会議(ACP)講演会」の案内について改善をお願いし、10月2日12時05分には秘書課へ、対応状況の確認を含むメールを送りました。同日、健康増進課の田中さんから修正したとの連絡をいただき、私もスマートフォンで改善を確認しました。
チラシは読みやすい画像に差し替えられ、日時・会場・参加費・定員・申込期限が本文の表に追加され、専用の電子申込フォームへのリンクも設けられました。町民の声を受け止め、実際に手を動かしてくださったことに感謝します。[1][2]
秘書課へのメールも、改善につながる働きかけになったと私は受け止めています。ただし、庁内の連絡経路や、どの働きかけが修正を直接促したのかまでは確認していません。
この前進を、一つの課、一枚のページの修正で終わらせず、町全体の情報発信と日常のAI活用へ発展させたい。それが今回の提案です。
町民に役立つ「モデルページ」を、AIと一緒に作りました
改善を求めるだけでなく、どのような案内なら使いやすいかを具体的に示すため、同じ講演会の情報を使ったモデルページを制作しました。町民の利益に貢献したいと考えたからです。
町民による非公式の改善提案です。町が制作・承認したページではありません。実際の申込みは町の公式フォーム・電話・FAXで行います。
土台にしたのは、別途依頼した修正後の点検報告です。この報告は「主要な実用上の問題は改善した」と評価しながら、情報の補完と利用環境の点検を続ける必要性を整理しています。私もこの評価を妥当だと考えます。改善を認めることと、さらに良くする提案をすることは、両立します。[2]
- 日時、会場、参加費、定員、申込期限を、画像を拡大しなくても読める文字で示す。
- チラシにある講師名と講演内容を本文にも載せ、申込み前に必要な情報をまとめる。
- スマートフォンの狭い画面や文字の拡大に合わせて、自然に折り返す。
- 電子申込だけでなく、電話・FAXの方法と必要事項も明示する。
- 「確認した日」と「現在の受付状況」を区別し、確認できていない残席や参加条件を想像で補わない。
モデルでは320・375・430 CSSピクセル幅の表示と、320 CSSピクセル幅での文字200%表示を点検しています。iPhone実機やスクリーンリーダーでの網羅的な試験を終えた、という意味ではありません。
iPhoneで表の右側が隠れる原因
私のiPhoneでは、町のページに追加された表の右側が画面からはみ出して見えました。10月4日に現行ページのHTML・CSSとブラウザー表示を確認したところ、単に「スマホに非対応」というより、表の幅と左右の余白の組合せが原因でした。[1]
表には style="width:500px;" という固定幅の指定があります。一方、スマホ用のCSSでは最大幅を100%に抑えていますが、表の左右20pxずつの余白が残っています。そのため、表本体が枠いっぱいに縮まっても、余白の分だけ枠を超えます。
たとえば幅375 CSSピクセルの検証では、表を囲む枠は345px、表本体も345pxでしたが、左右の余白を含む横スクロール領域は385pxでした。幅430pxでも、枠400pxに対して横方向に余白がはみ出す同じ構造を確認しました。
実際には表の周囲に横スクロール用の枠があり、右へ動かせば読める仕組みです。しかし、最初の表示で右側が隠れ、横に動かせることが伝わりにくいのは改善の余地があります。iPhone固有の不具合と断定したものではありません。
今回のような「日時/内容」という単純な開催概要は、画面幅に合わせて縦に並べられます。モデルではその方式を採用しました。既存の表を維持する場合も、固定幅を外し、左右の余白を含めて枠内に収める調整が考えられます。大きな比較表など、横スクロールが必要な表とは分けて考えるべきです。[3]
アクセシビリティを、情報を届ける仕事の一部に
自治体の情報は、町民がサービスに参加するための入口です。高齢の方、見え方や聞こえ方に違いがある方、スマートフォンだけで読む方など、さまざまな人に届くよう、できる限り配慮することが必要です。
チラシの画像を鮮明にすることには意味があります。ただ、画像の中の文字だけに頼らず、主要情報を本文にも置けば、文字の拡大、読み上げ、検索などにも使いやすくなります。キーボードで申込リンクへ移動できること、どこに焦点があるか分かることも大切です。[2][3][4]
今回の点検は、ページを使いやすくするための具体的な確認です。JISやWCAGの全面的な適合試験や、法令違反の認定を行ったものではありません。
「受付中」「残席」を信頼できる情報にする
点検報告には、受付状況の示し方についても有用な提案があります。定員80人という数字は、今80人分空いているという意味ではありません。フォームが開いていることだけで、残席があるとも言い切れません。[2]
LoGoフォームには申込数の上限や予約枠管理に関する機能が案内されています。ただし、この講演会で利用している設定や契約、電話・FAX分との連携状況は未確認です。まず既存機能でどこまで対応できるかを確認するのがよいと思います。[5]
将来、残席を表示するなら、電子申請・電話・FAXを共通の台帳で管理し、申込みの「件数」と参加する「人数」、取消しや仮受付を区別する必要があります。最後の一席に同時に申込みが来た場合の処理も含め、確かな集計の仕組みにします。更新に時間差があるなら「いつ確認した数字か」を添える。それができない間は、受付状況の確認先を明示する方が誠実です。
AIには仕組みの作成や点検を支援してもらえますが、実際の残席数は台帳から計算するものです。AIに推測させる数字ではありません。
職員全員がWeb制作の専門家になる必要はありません
私が望んでいるのは、職員の皆さんがHTMLやCSSを一から勉強し、Web制作の専門家になることではありません。文章を読みやすく整え、ページを組み立て、表示を点検する作業の多くは、AIに支援させることができます。今回のモデルも、その具体例です。
その代わりに必要なのは、AIに何を頼み、どの資料を渡し、何を確認すべきかを判断する力です。日時・対象者・費用・申込条件などの正確さと、公開の判断は町が責任を持つ。個人情報や未公開情報は、町が認めた利用環境とルールに従って扱う。この役割分担なら、専門的な実装をすべて自分で行わずに改善を進められます。
そして、AIを使い慣れることが求められるのは、Webページを作る場面だけではありません。案内文の作成、資料の比較、問い合わせへの回答案、会議記録の整理、制度変更に伴う記載の点検など、日常の仕事に広く関わります。
秘書課と財政デジタル課を中心に、小さく始めて全庁へ
今回の講演会の内容については、引き続き健康増進課が担うのが自然です。そのうえで、情報発信の共通ルールとAIの利用環境、課をまたぐ改善の進め方は、秘書課および財政デジタル課を中心とした全庁の案件として検討していただきたいと思います。これは現在の庁内分担を断定するものではなく、私からの提案です。
まず、公開済みのイベント案内など少数のページで、次のような試行をしてはどうでしょうか。
- AIに作成・比較・点検を任せる。本文、チラシ、申込フォームの日時や条件を照合し、古い年度、リンク先の違い、画像にしかない重要情報を、根拠とともに報告させます。
- 職員は重要事項と不一致を重点確認する。AIの作業を最初から全部やり直すのではなく、町民に影響する誤りや疑義に確認を集中します。「問題なし」とした箇所も一部を抽出して、見落としを調べます。
- 現在の仕事の仕方と比較する。AIを使う時間だけでなく、職員の確認・修正を含む総作業時間、誤検出、見落とし、町民への影響を記録します。
- 効果を確かめて対象を広げる。負担や誤りが増える場合は、使い方を修正するか立ち止まる。役に立つ手順はひな形にして各課で共有します。
記事を更新した日だけでなく、内容を確認した日と担当課が分かるようにすることも提案します。庁内では、何を確認し、どの課題が残り、次にいつ確認するかを簡潔に残せば、担当者が替わっても引き継ぎやすくなります。[2]
小さな町だからこそ、先に進めることがある
三芳町は小さな町です。だからこそ、役立つ工夫を近い距離で共有し、職員が日常的にAIを使う町を、県内の自治体に先駆けて目指せるのではないでしょうか。すでに先行していると評価しているのではなく、これから実現したい姿です。
私自身も、AIの支援によって、問題を見つけるだけでなく、使えるモデルを作り、具体的な提案を届けられるようになりました。町民と職員が、それぞれAIの助けを得ながら、より良い行政サービスをつくっていく。その可能性を感じています。
今回の町の対応に感謝します。その前進を、町民に情報が届き、職員も働きやすくなる仕組みへ育てていきたいと思います。
資料・確認範囲
記事・モデル作成:2026年10月4日。主な基礎資料は[2](10月2日の閲覧評価、10月3日の提案追記)です。10月4日に町の現行本文、チラシ、電子申込フォームと表の表示を追加確認しました。町の内部作業、AI利用の有無、残席数は未確認です。
- 三芳町「人生会議(ACP)」/講演会チラシ/申込フォーム
- 修正後の評価報告(Google Docs)/これまでの経緯と町の対応を記したブログ記事
- W3C:Reflow(リフロー)の解説
- W3C:Non-text Content(非テキストコンテンツ)の解説
- LoGoフォーム公式案内(一般的な機能の説明。本講演会の設定を示すものではありません)
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